■擂木手[すりこぎて]▽解説 『稲生物怪録』諸本にみえる怪異のひとつです。 備後三次藩士である十六歳の少年・稲生平太郎(のち武太夫)は、隣家の三井権八と比熊山で肝試しの百物語を行って以後、自宅にて一ヶ月にわたり数々の怪異に遭遇することとなりました。 武太 ...

■口裂け女[くちさ‐おんな]▽解説 1979年(昭和54年)頃、主に小学生の間で盛んに噂された怪女で、登場以来、各種の妖怪を扱った書籍等でも「現代の妖怪」の代表格として頻繁に取り上げられてきました。 「口裂け女」が現れるという噂は現実味を帯びて日本全国に広がり、 ...

■もみ▽解説 秋田藩士の人見蕉雨による随筆『黒甜瑣語』にあるものです。 著者の友人が語ったところによれば、阿仁山中には「モミ」と呼ばれる守宮(ヤモリ)のようなものがいるといいます。 これは人の腎水(精液)を好む虫で、阿仁山の草深い所には必ずいるといいます。  ...

■へび女[-おんな]▽解説 『怪談摸摸夢字彙』にある妖怪です。 同書の「へび女」の図には、裁縫箱によりかかって眠る女と、縁側の物干竿に絡みついて彼女を見つめているような蛇の姿が描かれています。 曰く、蛇女は丹波国の山出しの女で、朝夕骨を惜しみ、顔は仏頂面、 ...

■蛇女[じゃじょ]▽解説 化物尽くしの絵巻物に描かれる妖怪の一種で、『百妖図』でその姿が確認されています。 顔は人間の女、体も人のようであり衣服を纏っているものの、胸元は蛇腹のように段があり、足にも鱗が生じています。また、裾からはやはり蛇のような太い尾が ...

■蛇腹女[じゃばらおんな]▽解説 『百鬼夜講化物語』にある妖怪です。 その名のとおり蛇のような胴体で、額にも目をもつ女妖怪が男を捕えようとする場面が描かれています。 これは縫箔屋(刺繍と摺箔を用いて衣服に紋様を施す職人。単に刺繍屋のことを指す場合も)の女房 ...

■蛇体の女[じゃたい‐おんな]▽解説 『怪奇談絵詞』に描かれている妖怪のひとつで、顔は美しい人間の女、それ以外の体は蛇そのものという姿をしています。 絵巻に固有名詞は記されていませんが、湯本豪一編著『妖怪百物語絵巻』(平成15年刊)では便宜的に「蛇体の女」 ...

■蛇女房[へびにょうぼう]▽解説 日本各地に伝わる異類婚姻譚のひとつで、人間の女に化けた蛇が男の嫁となるものです。 正直者の貧しい男が旅の娘を家に泊めてやったところ、娘はそのまま男の嫁となって共に暮らすようになります。 やがて二人の間には男の子が生まれま ...

■白蝙侯[はくへんこう]▽解説 『多満寸太礼』巻五「永好律師魔類降伏の事」に登場する妖怪です。 越前国・金ヶ崎城周辺では元弘(1331~1333)以来、幾多の戦乱で数万人に及ぶ兵が戦死を遂げ、累々たる死骸が野晒しとなり、朽ち果ててきました。 城が聳えていた金が御嶽 ...

■カパㇳトノマㇳ▽解説 アイヌに伝わるカムイユーカラ(神謡)に登場する女神で、その名は「こうもり(kapat)奥方(tonomat)」を意味します。 天を住まいとし、縫物をして日々を過ごす蝙蝠の女神は、あるときアイヌコタン(人間界)から聞こえてきた、菜摘みに出た女たちの口 ...

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