■もぞうす様[‐さま]▽解説 東京都八王子市の恩方に伝わるものです。 昔、上恩方の狐塚に山本某という百姓がいました。 彼はまだ独身で男振りもよかったため村娘たちの憧れの的となっていましたが、実は二世の契りを交わした美しい恋人がいました。 山本家の近所には ...

■たこ▽解説 青森県北津軽郡金木町嘉瀬に伝わる昔話に登場する妖怪です。 昔、ある盲目の男が三味線を抱えて、杖を頼りに峠を越えようとしていました。 麓の人々は「日のあるうちに越えられず、山で野宿するようなことになれば命が危ない。間もなく日暮れなのだから明日 ...

■端白姫[つましろひめ]▽解説 江戸時代に「猿蟹合戦」を当世風に脚色した絵本『今様噺猿蟹合戦』(作者不詳、岡山繁信か)の登場人物(蟹)です。 あるとき、猿の頭目「こけ猿」とその家来たちが、外出中であった蟹の「泡吹蟹太夫」を襲撃しました。 こけ猿の刀で蟹太夫は ...

■おこぜの姫[‐ひめ]▽解説 室町時代末期から近世初期に成立したとされるお伽草紙『をこぜ』の登場人物です。 ある日、うららかな春の情緒に誘われて、山の神が浜辺へと浮かれ出てきました。 その時、海の波間に「おこぜの姫」が姿を現しました。骨張っていて、目は大 ...

■猿田姫[さるだひめ]▽解説 富川房信作、安永元年(1772)刊行の草双紙『ぬゑのたんじやう(鵺の誕生)』に登場する妖怪です。  化物たちの世界の物語です。 狒々大将の娘・猿田姫は花見に出た際に、心優しい二枚目の優男ならぬ「やさ蛇」穴山蛇の丞(あなやまへびのじょう ...

■姫鬼[ひめおに]▽解説 狂言『首引』に登場する鬼です。  鎮西八郎為朝(和泉流。大蔵流では「鎮西ゆかりの者」として人名は特定されていない)が播磨の印南野を通りかかった時のことです。 突然目の前に恐ろしい鬼が現れて、為朝を取って食おうと襲いかかってきました ...

■多羅阿伽[たらあか]▽解説 曲亭馬琴作の合巻(長編の草双紙の一種)『新編金瓶梅』に登場する妖怪です。 室町時代、応仁の乱後の混迷の世。 武士・大原武二郎武松は、謀略のため兄が殺害されたうえ汚名を着せられたことに端を発して、悪を懲らす数奇なる旅を続けていま ...

■ラガル▽解説 ポルトガル語「lagarto」はトカゲを意味する言葉で、『日葡辞書』では竜が訳語としてあてられています。  これと語源を同じくすると思われる「ラガルト」という海外の生物の記述が、江戸時代中頃の『華夷通商考』にも見られます。 「ラガルト」という魚の ...

■落斯馬[らしま]▽解説 イエズス会宣教師で清の康熙帝にも仕えたフェルディナント・フェルビースト(漢名・南懐仁。1623~1688)が著したとされる漢訳世界地誌『坤輿外紀』には、海獣の一種として「落斯馬」なるものが挙げられています。 曰く、その体長は四丈ほど、尾は ...

■トロンベイタ▽解説 福岡藩第十代藩主で蘭学に傾倒していたことで知られる黒田斉清(1795~1851)が、長崎出島のオランダ商館を訪問した際シーボルトと交わした問答を記録した『下問雑載』には、斉清がいわゆる「河童」について質問したことが書き留められています。 「わ ...

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