■陰摩羅鬼[おんもらけ]▽解説 『駿国雑志』巻二十四下で紹介されているものです。  これは駿河国安倍郡安倍川原の渡頭、刑場に現れるものだといいます。 里人が語るところによれば、陰雨寂寞たる夜、安倍川の仕置場に奇火を見た者がいたといい、その色は青く、人が佇 ...

■陰摩羅鬼[おんもらき]▽解説 漢訳仏典を総集した『大蔵経』にその名があるとして紹介される怪鳥です。 林羅山による怪異小説集『怪談全書』には、中国宋代、廉布の『清尊録』にあるものを訳した「陰摩羅鬼」の話が収録されています。 宋の時代、鄭州の崔嗣復(さいしふ ...

■獅鬼[ししおに]▽解説 佐賀県西松浦郡大川野(現・伊万里市)に伝わる妖怪です。 長久二年(1041)頃の出来事です。 大川野の眉山、未申(南西)の方角に巨岩があり、その下に空いた大きく深い穴の中には獅鬼、あるいは獅牛と呼ばれる体長二丈の恐るべき怪獣が棲みついてい ...

■鬼形の指[きぎょう‐ゆび]▽解説 『怪醜夜光魂』巻之二には「龍田といふ遊女の指鬼形になりし事」という話があります。 龍田という女は京堀川の生まれで、さる大家への奉公を経て十九の頃から白拍子(歌舞を演じる遊女)となりました。後に事情があって故郷を離れ、難波 ...

■魍魎[もうりょう]▽解説 「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」といえば種々の妖怪変化の総称として用いられる四字熟語で、『春秋左氏伝』宣公三年の条にみえる語句が由来といわれています。山林の木から生じる妖怪が魑魅、山川木石の精怪が魍魎(罔両、罔象、方良、蝄蜽)とされ ...

■飯食ね聟[ままか‐むこ]▽解説 山形県新庄市に伝わるもので、日本各地に伝わる「食わず女房」「飯食わぬ女房」と呼ばれる種の昔話から派生したものと思われます。  ある所に爺様、婆様とその娘が三人で暮らしていました。 娘は聟をとる年頃となり「飯(まま)食(か)ね ...

■血綿[ちわた]▽解説 江戸時代の『嘉良喜随筆』巻之三には、当時「血綿」というものが若狭の海に出たことが記されています。 これは赤い綿のようでゆぶゆぶ(水気を含んでぶよぶよとしているさま)としており、幅は一間ほどで平たく、五里も十里も続いているものです。  ...

■居候の幽霊[いそうろう‐ゆうれい]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』の登場人物です。 化け物たちが暮らす世界で、世話好きの「穴主」ももんじいが、飲んだくれの白だわしの乱暴なふるまいに泣くおちよぼんを助けた頃の出来事です。 行くところのないおちよぼんを我 ...

■伏姫神[ふせひめがみ]▽解説  伏姫神とは、曲亭馬琴作『南総里見八犬伝』の登場人物・伏姫が死後に神霊として姿を現したときの呼び名です。 安房里見家当主・里見義実の愛犬・八房は主が戯れに放った言葉を真に受けて敵将安西景連を討ち取り、恩賞として義実の娘であ ...

■五郎左衛門狐[ごろうざえもんぎつね]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』に登場する狐です。  木枯らしの森の狐の長「のまわり狐」のもとに手下を差し向け強盗をはたらいた結果、彼に力を貸す豪傑・見越入道に懲らしめられた安倍山の妖怪の頭領・山彦。 雪辱を誓って ...

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