■金のなる木[かね‐き]▽解説 利益をもたらす都合のよい物事を喩えて「金のなる木」といいます。 浮世絵には木の葉や花、実の代わりに小判、銀貨、銭などがついた形で「金のなる木」が表現されているものがあります。 また「ゆだんのな木(油断の無き)」「だんどりのよ ...

■金の牛[きん‐うし]▽解説 東北地方の鉱山地帯に伝わるもので、佐々木喜善の著書では「黄金(きん)の牛(うし、ベココ)」などの題で岩手県遠野地方の例が紹介されています。 昔、遠野の小友村にひとりの長者がいて、そこで変わり者の下男が働いていました。彼は暇さえあ ...

■金色の鹿[こんじき‐しか]▽解説 享保九年(1724)から宝暦三年(1753)まで甲府勤番を務めた野田成方が甲斐国での見聞をまとめた『裏見寒話』にある話です。 山梨郡塚原村に元武兵衛という漁師がいました。 ある年の五月雨(梅雨)の末頃の夜、武兵衛は八王子山頂に登って ...

■金亀[きんき]▽解説 明治十三年(1880)八月六日の『東京日日新聞』には、麹町で見つかった金色の亀についての記事があります。 麹町区の斯波正造の家では、その年の一月に生まれた洋犬(かめ)を飼っていました。 この犬は空腹になると石をくわえてきてはわんわんと吠え ...

■赤気[せっき]▽解説 赤気または紅気とは赤色の雲気や彗星をさす言葉で、和漢の歴史書などにその出現が記録されているものです。その異様な光景からか戦乱や災害の予兆とみなされることがありました。  『日本書紀』には推古天皇二十八年(620)の十二月、天に赤気があら ...

■蜘蛛息子[くもむすこ]▽解説 岩手県遠野に伝わる話です。 ある所に貧乏な父と娘が暮らしていました。 母とは既に死別しており、父は畑仕事、娘は毎日山で柴などを採って生活していました。 春、十三歳になった娘が山で青物を採っていると、そこに美しい若者がやって ...

■ぼうずがっぱ▽解説 曲亭馬琴作の黄表紙『阴兼阳(かげとひなた)珍紋図彙』にあるものです。 曰く、雨がそぼそぼ降るときには「ぼうずがっぱ」という「かっぱ」が出ることがあります。 このかっぱは両腕がなくのっぺらぽんとして、その影はまるで火の見櫓のようです。  ...

■無常大鬼[むじょうだいき]▽解説 仏教絵画、寺院壁画の一種「五趣生死輪図(ごしゅしょうじりんず)」に描かれる鬼です。 五趣生死輪は生きとし生ける者が輪廻転生する天・人・地獄・餓鬼・畜生の五趣(五悪趣、五道)の有様を大きな輪の中に描き込んだ図で、インド、中国 ...

■具乱怒物乃怪[ぐらんどもののけ]▽解説 ケイブンシャの大百科319『迫り来る!! 霊界・魔界大百科』(昭和62年)で紹介されているものです。 死後の世界、心霊現象、奇談、奇習など多様な話題を扱うなか「謎の動物たち」の章では河童や天狗、鬼などの古来の妖怪の類が突 ...

■人面[じんめん]▽解説 『人面草紙』と題された絵草紙に大量に描かれている、極端な下膨れで凸型になった顔に細い目、常にたたえた微笑などが特徴的な登場人物群です。 『人面草紙』は妖怪関連の資料の蒐集を行っている湯本豪一氏が入手した肉筆本で、『古今妖怪纍纍  ...

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