■魍魎[もうりょう]▽解説 「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」といえば種々の妖怪変化の総称として用いられる四字熟語で、『春秋左氏伝』宣公三年の条にみえる語句が由来といわれています。山林の木から生じる妖怪が魑魅、山川木石の精怪が魍魎(罔両、罔象、方良、蝄蜽)とされ ...

■飯食ね聟[ままか‐むこ]▽解説 山形県新庄市に伝わるもので、日本各地に伝わる「食わず女房」「飯食わぬ女房」と呼ばれる種の昔話から派生したものと思われます。  ある所に爺様、婆様とその娘が三人で暮らしていました。 娘は聟をとる年頃となり「飯(の)食(か)ねえ ...

■血綿[ちわた]▽解説 江戸時代の『嘉良喜随筆』巻之三には、当時「血綿」というものが若狭の海に出たことが記されています。 これは赤い綿のようでゆぶゆぶ(水気を含んでぶよぶよとしているさま)としており、幅は一間ほどで平たく、五里も十里も続いているものです。  ...

■居候の幽霊[いそうろう‐ゆうれい]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』の登場人物です。 化け物たちが暮らす世界で、世話好きの「穴主」ももんじいが、飲んだくれの白だわしの乱暴なふるまいに泣くおちよぼんを助けた頃の出来事です。 行くところのないおちよぼんを我 ...

■伏姫神[ふせひめがみ]▽解説  伏姫神とは、曲亭馬琴作『南総里見八犬伝』の登場人物・伏姫が死後に神霊として姿を現したときの呼び名です。 安房里見家当主・里見義実の愛犬・八房は主が戯れに放った言葉を真に受けて敵将安西景連を討ち取り、恩賞として義実の娘であ ...

■五郎左衛門狐[ごろうざえもんぎつね]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』に登場する狐です。  木枯らしの森の狐の長「のまわり狐」のもとに手下を差し向け強盗をはたらいた結果、彼に力を貸す豪傑・見越入道に懲らしめられた安倍山の妖怪の頭領・山彦。 雪辱を誓って ...

■政木狐[まさきぎつね]▽解説 曲亭馬琴作の読本『南総里見八犬伝』に登場するものです。 狸が化けた妖尼妙椿の術のために不義密通の汚名を着せられて安房を出ることになった八犬士のひとり・犬江親兵衛は、江戸に到ると上野不忍池のほとりにある茶店に立ち寄りました。 ...

■角兵衛狸[かくべえだぬき]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』の登場人物のひとりとして活躍する化け狸です。 荒くれ者の妖怪・白だわしが地獄の鬼たちを相手に乱暴狼藉をはたらいた末に捕えられ、地獄へ連行されようとしていた時のことでした。 鬼たちの行く手に、目 ...

■妙椿[みょうちん]▽解説 曲亭馬琴作『南総里見八犬伝』における悪役のひとりで、第百回より登場します。  蟇田素藤(ひきたもとふじ)は元山賊ながら、悪政をふるう上総館山城主・小鞠谷如満に対抗して人々の支持を得ると、遂には城を奪い取って新城主の座に上り詰めま ...

■安倍山の山彦[あべやま‐やまびこ]▽解説 十返舎一九作『化皮太鼓伝』に登場する妖怪です。 箱根の先で繰り広げられた、木枯らしの森の化け狐と魍魎の婚儀を巡る騒動。妨害を企む狸の一味がうち散らされて一段落ついたかと思いきや、ある夜の丑三つ時、恐ろしげな顔つ ...

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