■蜘蛛息子[くもむすこ]▽解説 岩手県遠野に伝わる話です。 ある所に貧乏な父と娘が暮らしていました。 母とは既に死別しており、父は畑仕事、娘は毎日山で柴などを採って生活していました。 春、十三歳になった娘が山で青物を採っていると、そこに美しい若者がやって ...

■ぼうずがっぱ▽解説 曲亭馬琴作の黄表紙『阴兼阳(かげとひなた)珍紋図彙』にあるものです。 曰く、雨がそぼそぼ降るときには「ぼうずがっぱ」という「かっぱ」が出ることがあります。 このかっぱは両腕がなくのっぺらぽんとして、その影はまるで火の見櫓のようです。  ...

■無常大鬼[むじょうだいき]▽解説 仏教絵画、寺院壁画の一種「五趣生死輪図(ごしゅしょうじりんず)」に描かれる鬼です。 五趣生死輪は生きとし生ける者が輪廻転生する天・人・地獄・餓鬼・畜生の五趣(五悪趣、五道)の有様を大きな輪の中に描き込んだ図で、インド、中国 ...

■具乱怒物乃怪[ぐらんどもののけ]▽解説 ケイブンシャの大百科319『迫り来る!! 霊界・魔界大百科』(昭和62年)で紹介されているものです。 死後の世界、心霊現象、奇談、奇習など多様な話題を扱うなか「謎の動物たち」の章では河童や天狗、鬼などの古来の妖怪の類が突 ...

■人面[じんめん]▽解説 『人面草紙』と題された絵草紙に大量に描かれている、極端な下膨れで凸型になった顔に細い目、常にたたえた微笑などが特徴的な登場人物群です。 『人面草紙』は妖怪関連の資料の蒐集を行っている湯本豪一氏が入手した肉筆本で、『古今妖怪纍纍  ...

■団子婆[だんごばば]▽解説 江戸の番町七不思議のひとつに数えられる妖怪です。 六番町通りに城(じょう)孫三郎という旗本の屋敷があり、この家では団子を作ることが固く禁じられていました。 それはかつてこの家で起きたとある怪事に由来するものでした。 以前は城家 ...

■宇津ノ谷峠の鬼[うつのやとうげ‐おに]▽解説 静岡県静岡市と藤枝市の境にある宇津ノ谷峠を舞台とする伝説に登場するものです。  宇津ノ谷峠北側の谷の下に梅林院という寺がありました。 この寺の住職は病に罹っており、身体には腫物を生じて耐え難い痛みに襲われて ...

■唐獅子[からじし]▽解説 香川県仲多度郡琴南町美合の伝承です。 氏神さんのカラジシ(唐獅子)は山で働く人を守るといわれています。 雌雄一対で、雄は氏神さんの命令があれば犬に姿を変えて駆けだし、雌もその後に従います。また、雌は弁当の丸い団子をいつも口にくわ ...

■ヨーシーグサル▽解説 17世紀オランダのアルノルドゥス・モンタヌスが著した『東インド会社遣日使節紀行』(1669年。英題を訳した『日本誌』の名でも知られる)は江戸参府を果たしたオランダ使節団による日本の紀行という体裁の書物で、各国語に訳されて当時の欧州で広く読 ...

■遮文荼[しゃもんだ]▽解説 遮文荼は仏教の経典にみえる鬼神のひとつです。 猪の頭に人の体をもつ女神で、焔摩天(閻魔)の妃にして、焔摩の眷属である七母天の筆頭に数えられる存在です。 密教の思想を仏尊の図像の配置によって表現する胎蔵界曼荼羅では外金剛部院と呼 ...

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