■もの言う布団[‐い‐ふとん]▽解説 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)著『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』「日本海のほとりにて(By the Japanese Sea)」(1894年)にある怪談です。 昔、鳥取の町にできた新しい宿屋にひとりの旅商人が泊まりました。  ...

■布団被せ[ふとんかぶ‐]▽解説 三河湾の佐久島に伝わる妖怪です。 民俗学者の瀬川清子が採集した情報をもとに柳田國男編『海村生活の研究』(昭和24年)にて「ふわっと来てスッと被せて窒息させる」と紹介されているのが知られていますが、現在これ以上の詳細を記録した ...

■インモウ鬼[‐き]▽解説 山田野理夫著『アルプス妖怪秘録』で長野県伊那の妖怪として紹介されているものです。 伊那高遠の城下町に、廃寺となって今や名もわからなくなった寺がありました。 かつてここには京都の本山で修行を積んだ無外という住職がいましたが、ある ...

■インモラ▽解説 山田野理夫の著作にある妖怪で、『東北怪談の旅』では以下のように紹介されています。 長い間住職がいなかった羽州尾花沢のある寺に、本山から僧がやって来た時のことといいます。 村人は僧が逃げださないよう手厚くもてなして彼を迎えました。 しかし ...

■陰摩羅鬼[いんまらき]▽解説 文化六年(1809)に出された式亭三馬作、歌川国貞画の合巻『金神長五郎忠孝話』は実在の侠客・金神長五郎(こんじんちょうごろう)を主人公に据えた敵討ちの物語で、怪鳥・陰摩羅鬼の出現が上編の見せ場として描かれています。 長五郎と対立す ...

■陰摩羅鬼[おんもらけ]▽解説 『駿国雑志』巻二十四下で紹介されているものです。  これは駿河国安倍郡安倍川原の渡頭、刑場に現れるものだといいます。 里人が語るところによれば、陰雨寂寞たる夜、安倍川の仕置場に奇火を見た者がいたといい、その色は青く、人が佇 ...

■陰摩羅鬼[おんもらき]▽解説 漢訳仏典を総集した『大蔵経』にその名があるとして紹介される怪鳥です。 林羅山による怪異小説集『怪談全書』には、中国宋代、廉布の『清尊録』にあるものを訳した「陰摩羅鬼」の話が収録されています。 宋の時代、鄭州の崔嗣復(さいしふ ...

■獅鬼[ししおに]▽解説 佐賀県西松浦郡大川野(現・伊万里市)に伝わる妖怪です。 長久二年(1041)頃の出来事です。 大川野の眉山、未申(南西)の方角に巨岩があり、その下に空いた大きく深い穴の中には獅鬼、あるいは獅牛と呼ばれる体長二丈の恐るべき怪獣が棲みついてい ...

■鬼形の指[きぎょう‐ゆび]▽解説 『怪醜夜光魂』巻之二には「龍田といふ遊女の指鬼形になりし事」という話があります。 龍田という女は京堀川の生まれで、さる大家への奉公を経て十九の頃から白拍子(歌舞を演じる遊女)となりました。後に事情があって故郷を離れ、難波 ...

■魍魎[もうりょう]▽解説 「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」といえば種々の妖怪変化の総称として用いられる四字熟語で、『春秋左氏伝』宣公三年の条にみえる語句が由来といわれています。山林の木から生じる妖怪が魑魅、山川木石の精怪が魍魎(罔両、罔象、方良、蝄蜽)とされ ...

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