■文弥[ぶんや]▽解説 安政三年(1856)初演の歌舞伎『蔦紅葉宇都谷峠(つたもみじうつのやとうげ)』の登場人物です。 この作品は初代金原亭馬生による座頭殺しの怪談噺や、古くからある遊女の情話などを下敷きにして河竹黙阿弥が書いた世話物で、『宇都谷峠噂怪談』『小夜 ...

■皿かぞえ[さら‐]▽解説 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にある妖怪です。 井戸から半身を出した女の幽霊らしきものが火を吹き出しており、その火が三枚の皿を宙に巻き上げているかのように描かれています。 これは、ある家の下女が十枚組の皿のうち一枚を井戸に落とし ...

■清玄[せいげん]▽解説 浄瑠璃や歌舞伎にみえる「清玄桜姫」ものの諸作に主要人物として登場する僧です。 寺院参詣に来た桜姫の色香に迷った挙句に破戒僧となって命を落とし、その怨念が姫につきまといます。 寛文十三年(1673)の浄瑠璃『一心二河白道(いっしんにがびゃ ...

■提灯お岩[ちょうちん‐いわ]▽解説 歌舞伎『東海道四谷怪談』では、夫である伊右衛門の策謀により非業の死を遂げたお岩の亡霊は、大詰の蛇山庵室の場面では様々なかたちで出現して伊右衛門たちを脅かし追い詰め、やがては死へと導きます。 その演出のひとつに、伊右衛 ...

■佐倉宗吾[さくらそうご]▽解説 佐倉惣五郎は江戸時代前期の義民として知られる人物で、承応(1652~1655)頃の下総国佐倉藩の領民で、印旛郡公津村の名主であったとされています。本名の木内惣五郎や、宗吾あるいは惣吾の通称でも知られています。 惣五郎は領主堀田氏 ...

■亡魂[ぼうこん]▽解説 「亡魂」とは読んで字のごとく亡者の魂、特に成仏できず現世をさまよう幽霊、亡霊の類を指す言葉です。 北斎季親による化物尽くし絵巻には「亡魂」と名付けられた青白い肌に長髪を垂らした人型の怪が描かれています。 これは佐脇嵩之『百怪図巻 ...

■タカメン▽解説 薩南諸島の竹島(鹿児島県鹿児島郡三島村)で旧暦八月一日、二日に行われる「八朔踊り」または「ホゼ(豊祭)踊り」と呼ばれる行事に出現する仮面神です。 大きな耳のような飾りがついた1メートル以上の円錐形の仮面で仮装するもので、タカメンという呼 ...

■赤王入道[あこうにゅうどう]▽解説 静岡県三島市大場の赤王地帯を治めていたとされる伝説的人物で、系譜や事績は不明ながら、豊臣秀吉に仕えた蜂須賀小六の弟であるともいわれています。 赤王入道についての詳細を記した文献資料などは未発見で、そのような人物が実在 ...

■擂木手[すりこぎて]▽解説 『稲生物怪録』諸本にみえる怪異のひとつです。 備後三次藩士である十六歳の少年・稲生平太郎(のち武太夫)は、隣家の三井権八と比熊山で肝試しの百物語を行って以後、自宅にて一ヶ月にわたり数々の怪異に遭遇することとなりました。 武太 ...

■口裂け女[くちさ‐おんな]▽解説 1979年(昭和54年)頃、主に小学生の間で盛んに噂された怪女で、登場以来、各種の妖怪を扱った書籍等でも「現代の妖怪」の代表格として頻繁に取り上げられてきました。 「口裂け女」が現れるという噂は現実味を帯びて日本全国に広がり、 ...

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