■地獄の犬[じごく‐いぬ]▽解説 江戸時代の仏教説話集『善悪業報因縁集』に「蘇生して地獄の苦を恐れ善人と成し事」という題の話があり、その内容は以下のようなものとなっています。 安永年間のこと。 豊後国臼杵領内に法泉庵村という所があり、住人のひとりに伝右衛 ...

■鬼髑[きどく]▽解説 『日東本草図纂』巻十二に記述のある妖怪です。 寛延二年(1749)八月十三日の出来事といいます。 常陸相馬郡の将門山の頂には、平将門の時代からあるといわれる松の大樹が聳えていました。しかし折からの長雨により山の土が流され、溢れた水が松の ...

■山爺[やまじじ]▽解説 高知県をはじめとして四国各地でいう山中の妖怪で、山爺(やまじじ、やまじじい)または山父(やまちち)、山じち等と呼ばれています。 外見については人間に似ている、背の高い老人、痩せた老人の姿をしている等といわれるほか、目、さらに手足が一 ...

■ワァウー▽解説 群馬県利根郡水上町に伝わる妖怪で、その鳴き声からワウーまたはワァウーと呼ばれています。夜になるとこの妖怪がやたらに山小屋を揺するといわれていました。 ある日、村の鉄砲撃ちが武尊山麓の刈俣へ泊りがけの狩りに出かけました。狩人は小さな山小屋 ...

■女の鬼[おんな‐おに]▽解説 兼好『徒然草』第五十段には、京都に流布した鬼の噂のことが記されています。 応長(1311~1312)の頃、伊勢国から鬼になった女(「女の鬼になりたる」)が京へ連れてこられたという風聞が広まり、それから二十日ほど経つと京白川の人々が「鬼 ...

■咳病の鬼[がいびょう‐き]▽解説 『絵本小夜時雨』には「翁疫神を防」という題の話が収録されています。その内容は以下の通り。 永正(1504~1521)の頃、越前国の四、五ヶ村に咳病(がいびょう。咳の出る病)が流行し、多くの村人が病床に臥せる事態となりました。 病に ...

■猫鬼[みょうき]▽解説 病を引き起こすと考えられた鬼の一種で、鎌倉末期頃の写本が伝わる『伝屍病肝心鈔』などにその名が挙げられています。 『伝死病種事』や『渓嵐拾葉集』には病鬼たちの外見的特徴が記された箇所があり、それによると猫鬼は頭は猫で体は人、赤い衣 ...

■安小啼[あんしょうてい]▽解説 密教の占星術である宿曜道に用いられる教典のひとつ『七曜星辰別行法』が説く、二十八宿(天の赤道に沿って選び出された二十八の星座)に対応する病鬼の一種です。 安小啼は第二十三宿「鬼宿」の直日(その天体が吉凶に影響を及ぼす日)に ...

■ブキミちゃん▽解説 学校の怪談に登場する幽霊の名で、各地でさまざまな性質が語られていました。 広島県のある小学校のトイレに出たブキミちゃんは、ぶくぶくと太った幽霊で、口の端から泡を吹き出し、首のないフランス人形を抱えているという異様な姿をしています。女 ...

■リョウ子さん[‐こ‐]▽解説『学校の怪談6』(学校の怪談編集委員会編、平成4年)に北海道苫小牧市からの投稿として載るものです。 ある学校の三階のトイレで、入口から三番目、五番目の個室で「リョウ子さん」の名を呼び、その悪口を言うと、一カ月後に病気になるといい ...

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