■岡崎の化け猫[おかざき‐ば‐ねこ]▽解説 文政十年(1827年)初演、四世鶴谷南北作の歌舞伎『独道五十三駅(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』は東海道の各宿場を舞台に劇が展開されるという趣向で、その中に十二単を着た化け猫が登場するくだりがあります。これを元にした話 ...

■有馬の化け猫[ありま‐ば‐ねこ]▽解説 講談などを通して広まった化け猫話のひとつで、俗に鍋島、岡崎の化け猫と共に三大化け猫に数えられています。 江戸は赤羽にあった久留米藩有馬家の江戸屋敷を舞台にした怪猫譚で、岡崎の化け猫に次いで多く映画化もされています ...

■鍋島の化け猫[なべしま‐ば‐ねこ]▽解説 実録本、芝居や講談の演目として江戸時代後期から明治頃に広く知られた怪猫譚のひとつで、肥前国佐賀藩の御家騒動にまつわる風聞を脚色して作られた物語です。 俗に岡崎、有馬の猫と共に三大化け猫のひとつに数えられ、明治末 ...

■犬神明神[いぬがみみょうじん]▽解説 飼い犬や猟犬が我が身を犠牲にして大蛇に狙われた主人を助けようとする伝説は日本各地に残されています。 その中の一類型としてよく知られているのが、犬が蛇を威嚇していると知らない主人が、自分の方を向いて荒れ狂う犬を不審が ...

■狗国人[くこくじん]▽解説 『三才図会』など大陸の書物が伝える、中華圏外に存在すると考えられた異民族のひとつです。同書を範とする『和漢三才図会』『唐土訓蒙図彙』などでも紹介されており、これらを通じて日本でも知識は共有されていたものとみられます。 狗国の ...

■人面犬[じんめんけん]▽解説 『街談文々集要』『我衣』など近世の随筆類や明治期以降の各種新聞紙には、人のような顔をした畸形とみられる犬が生まれたという記事が散見されます。 このような犬の誕生には人間の行いが関わっていたり、因果話が語られることもあります ...

■長七の犬[ちょうしち‐いぬ]▽解説 平仮名本『因果物語』には「家の狗 主の女房をねたみける事」と題する話があります。 摂津国兵庫のあたりに、大坂から酒を取り寄せて商いをする長七という者が住んでいました。 あるとき両親を亡くし、女房もいまだないために全くの ...

■甚六[じんろく]▽解説 『善悪報ばなし』にある「死したるもの犬に生るる事」は、人間から犬に転生した男の話です。 かつて江州守山の近郷には甚六という男がいました。 彼は生涯を通して慳貪愚痴(貪欲で無慈悲にして道理を知らないこと)であり、家内の者に対してもい ...

■元犬[もといぬ]▽解説 古典落語の演目のひとつで、「白狗」とも呼ばれています。原話は咄本『落噺桂の花』の一編「白犬の祈請」とされています。 その内容は以下のようなものとなっています。 浅草の蔵前八幡の境内を棲み処としていた白犬は「シロ」と呼ばれて参拝客 ...

■犬神女[いぬがみおんな]▽解説 中岡俊哉の著作で紹介されている妖怪のひとつです。 『妖怪大図鑑』(昭和53年)によれば、犬神女は犬が女性に化けた妖怪で、足と尻尾だけが犬のまま、その他は美しい人間の女の姿をしているといいます。 犬神女を見た人はみな、首に鋭い ...

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