■うつろ舟の蛮女[‐ぶね-ばんじょ]▽解説 『兎園小説』をはじめとする江戸時代の随筆類や瓦版には、うつろ舟、またはうつぼ舟と呼ばれる舟(虚舟、空舟。元来は大木をくり抜いて中空にして造った舟)に乗った異国の女が漂着したという事件が記されています。 まず、最も ...

■雷龍[らいりゅう]▽解説 湯本豪一氏が入手した妖怪にまつわる資料のひとつとして紹介されているもので、現在公刊されている書籍では『日本の幻獣図譜』(2016年)で確認することができます。 同書でいう「雷龍のミイラと古文書」は、一見して何らかの爬虫類と思われる生 ...

■熒惑星[けいこくせい]▽解説 熒惑星(けいこくせい、けいこくしょう、えいこくせい、けいわくせい等)とは火星の呼び名のひとつで、光度の変化や運行により兵乱や疫病などの凶兆を示す不吉な星として扱われることもありました。 中国東晋代の『捜神記』には、熒惑星が人 ...

■建礼獅子[けんれいじし]▽解説 天皇即位などの大礼の際に大極殿や紫宸殿の前面軒下に張り渡された『獣形帽額』に姿のある霊獣の一種です。 帽額の中央には太陽があり、瑞雲がたなびく中を霊獣たちが進む様が描かれています。 龍や鳳凰に続いてあらわれるのが「建礼(禮 ...

■チョキチョキ▽解説 東海坊散人なる人物が昭和期に制作した『妖怪尽くし絵巻』に描かれている妖怪です。 山羊のような獣の頭部に、角ではなく巨大な和鋏がついているという姿をしており「チョキチョキ」という名前の他には何も記されていません。 同作にある他の妖怪と ...

■金のなる木[かね‐き]▽解説 利益をもたらす都合のよい物事を喩えて「金のなる木」といいます。 浮世絵には木の葉や花、実の代わりに小判、銀貨、銭などがついた形で「金のなる木」が表現されているものがあります。 また「ゆだんのな木(油断の無き)」「だんどりのよ ...

■金の牛[きん‐うし]▽解説 東北地方の鉱山地帯に伝わるもので、佐々木喜善の著書では「黄金(きん)の牛(うし、ベココ)」などの題で岩手県遠野地方の例が紹介されています。 昔、遠野の小友村にひとりの長者がいて、そこで変わり者の下男が働いていました。彼は暇さえあ ...

■金色の鹿[こんじき‐しか]▽解説 享保九年(1724)から宝暦三年(1753)まで甲府勤番を務めた野田成方が甲斐国での見聞をまとめた『裏見寒話』にある話です。 山梨郡塚原村に元武兵衛という漁師がいました。 ある年の五月雨(梅雨)の末頃の夜、武兵衛は八王子山頂に登って ...

■金亀[きんき]▽解説 明治十三年(1880)八月六日の『東京日日新聞』には、麹町で見つかった金色の亀についての記事があります。 麹町区の斯波正造の家では、その年の一月に生まれた洋犬(かめ)を飼っていました。 この犬は空腹になると石をくわえてきてはわんわんと吠え ...

■赤気[せっき]▽解説 赤気または紅気とは赤色の雲気や彗星をさす言葉で、和漢の歴史書などにその出現が記録されているものです。その異様な光景からか戦乱や災害の予兆とみなされることがありました。  『日本書紀』には推古天皇二十八年(620)の十二月、天に赤気があら ...

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